稲刈りをしました
今年も稲刈りの季節がやって来ました。今までは仕事で参加出来ないことも多くて、結婚して16年になりますが未だ農業初心者の私です。今回はもち米の稲刈りです。もち米は我が家では天日干しをするのでコンバインではなく小型の稲刈り機で刈ります。刈った後の天日干しは本当に重労働。叔父さんたちだけではきつくなってきました。ここ2,3年は若い人たちの手が必要となりました。天日干しは稲穂のおばけみたいなのを作っていく作業で、これは地域によって言い方が様々あるようですが、多くは「ほんにょ」というみたいです。「穂仁王」がなまって「ほんにょ」と言うらしいです。おばけじゃなくて仁王さまでした。が、我が家ではそんなこと言ったことないって言ってました。ただ「干す」というとのことです。
このブログでは分かりやすく「ほんにょ」ということにします。この「ほんにょ」を作っていくためにはまず、刈った稲をほんにょとなる杭の周辺に集めてきます。これが地味に足腰に来ます。刈った稲は機械が束にしてくれますが田んぼ中に散らばっていますので、それを田んぼの真ん中に集めてこなければなりません。人手が欲しいっ。これは途方もないぞ。集めてる間に日が暮れそうだと気が遠くなった時、助っ人がやって来てくれました!甥っ子たちとお義兄さんです。後光が見える〜。ありがたいありがたい。俄然元気が出て来ました!
ようやく集めたらいよいよ「ほんにょ」作り。今回で3回目くらいだけど、1年に1回のことだから忘れちゃいます。どうやるんだっけ?叔父さんたちにレクチャーしてもらって…杭に土台となるかんざしを結ぶところから始まります。ここがほんにょの要といってもいいほど重要なところです。かんざしが上手くはまっていないと途中崩れます…2回崩れました〜。崩れる原因は結び目がゆるかったりするからですが、緩まないためには稲穂の重さで結び目がより結ばれていくようにしないとダメなんですって。結び方にコツがあるんですね。難しい。
土台が出来たら稲を互い違いにひたすら積んでいきます。向きをかえながらバランスよく…。途中半分くらいまで来たらもう一度かんざしを入れて補強。そして今度は杭のてっぺんまで積みます。私は皆んなに手伝ってもらいながら何とか2体の「ほんにょ」を完成させましたー!汗だくになったけど、出来上がりには満足^ ^です。
天日干しはお米を乾燥させることでカビや虫がつくのを防いだり旨みや栄養素をお米にギュッと閉じ込める理由があるのだとか。乾いたら今度は裏返してまた干し直します。この裏返すことも地方によっていろいろな言い方があるみたいだけど、我が家では「みょうがえし」と言ってます。みょうがえしのタイミングはじいちゃんの長年の勘によるものなのでいつとは誰も分からないそうです。熟練の技みたいなものを感じます。
できあがったほんにょを見ながら、お正月に美味しいお餅で食べるのが今から楽しみで仕方ない私でした。