【サユリ】今夏公開、最恐ホラーを見てきました!
8月上旬、ふらっと出かけた複合施設のデパートにそれは置いてありました。棚に並ぶ映画の予告チラシ、その中にひときわ異彩を放つ「サユリ」の文字。禍々しさ満載の字体と二人の人物の間に佇む黒い影・・・なにこれ・・・・・・めっちゃ怖そう!!!わくわくわく♪無類のホラー好きにはたまらないっ!チラシの裏のあらすじを読む・・・なにこれ・・・・・・めっちゃおもしろそう!!!これはもう見に行くしかないっ!公開初日を首を長くして待ち、前日にはe席リザーブでしっかりチケット予約を完了させ、いざっ。
あらすじ
では、ここで簡単にあらすじを紹介します。物語は神木一家が夢の一戸建てマイホームに引っ越して来るところから始まります。ご存知、ここがやばい家だったんですね。神木家は父の昭雄、母の正子、長女の径子、長男の則雄、次男の俊、祖父の章造、祖母の春枝の7人暮らし。映画の前半で家族に次々と不幸が襲ってきます。それはこの家に棲みつく「サユリ」のせいなんですが、老若男女問わず容赦ない呪いの発動に見てる方も恐怖のどん底に突き落とされ、救いがないじゃ~んってなります。しかし、この映画の見どころはここからなんですっ!やられっぱなしの神木家だと思ったら大間違い、今度は「サユリ」を恐怖のどん底に突き落とすべく、則雄と認知症から覚醒した春枝ばあちゃんによる壮絶な復讐劇が始まるんですっ!
新しいホラー
Jホラーといえば「リング」の貞子を思い浮かべる方が圧倒的に多いと思います。貞子以降、幽霊といえば白いワンピースに長い黒髪という姿が定番ですよね。そのリングも貞子の呪いからは誰も逃れられなかった、「呪い」という得体のしれない強力なパワーの前に人間は非力だった・・・。のですが、この「サユリ」では、大事なものを奪われた二人が己の持つすべての生のエネルギーで恐怖に立ち向かう!という胸アツな展開になっていて、見る人の心を打ちます。私も春枝ばあちゃんの覚醒シーンですね、グワーッと拳を突き上げたくなりました。でもどうやって霊と闘うの?って思われた方もいると思います。私も映画を見て(なるほど、そうきたか)と。てっきりなんぞスピリチュアルなもん(祈祷とかお祓いとか)で闘うのかと思っていたんですが、生命とか生きる力って元をたどればそういうことかと思いました。どんな闘い方をするのか皆さんもその目で確かめてみて下さいね!
春枝ばあちゃんのすごさ
劇中、若かりしころのおばあちゃんのことが語られるシーンが少しありましたが、春枝ばあちゃんの生い立ちとか詳しいことは謎です。覚醒後の春枝ばあちゃんのファンキーな感じが前半の弱々しい感じとまったく異なるキャラクターなので、その二面性とカリスマ性ですっかりファンになってしまいました。とにかくカッコいいんですよ。泣き崩れる則雄を少々荒っぽくもありますが奮い立たせ、よく食べて、よく寝て、よく動けと教え続けます。不幸なことは起こるもの!だからこそ「内良く、外良く、命を濃く!」それで大丈夫じゃ!と。なんだかじーんと来ますね。ホラー映画を見に来たのに、生き方を教えてもらいました。生と死はうらおもてですから、生きることは死ぬこと。ホラー好きな人は結局生きることが好きなんですね。春枝ばあちゃんみたいに信念を持ってカッコよく生きたいなと思いました。
というわけで、久々の映画鑑賞を大満足で終えました。ホラー映画をみたんですが、見終わった後は何とも清々しい気持ちになり、精一杯生きていこう!って元気になれました。私は「サユリ」の原作を知らなかったのですが、押切蓮介さんの同名漫画が原作とのこと。押切蓮介さんといえば、私は「怪と幽」で連載中の「おののけ!くわいだん部」を読んでましたので、今回の原作の漫画家さんと知って「サユリ」の漫画も読んでみようと思いました。そして監督は白石晃士監督ですね。「戦慄怪奇ワールド コワすぎ!」、好きです。面白いです。今回の「サユリ」も期待を裏切らない作品でした!ホラーでありながら激熱エンターテイメントという新ジャンルを是非、皆さんもご賞味ください!