ホラー映画の金字塔「エクソシスト」の映像と音楽の魅力
皆さん、こんにちは。今回は私が崇拝するホラー映画「エクソシスト」をご紹介します。こちらは言わずもがな、1973年公開から今日に至るまでホラー映画の金字塔として君臨し続けている作品です。この映画は視覚と聴覚の両方から恐怖を演出し観客の心に強烈なインパクトを与えています。その魅力についてお話したいと思います。
映像の恐怖
「エクソシスト」はウィリアム・フリードキン監督によって映像化されました。フリードキンの徹底的なまでの恐怖の追及が今作のようなリアリティに満ちた大傑作を生みだしている訳ですが、フリードキンの常軌を逸した制作秘話は「平山夢明」さんの「恐怖の構造」という本に詳しく書かれていますので、興味のある方は是非読んでみてください。今回は映像に隠された恐怖を少しお話します。現在のようにCG技術がない時代ですので、カメラアングルやロングショットクローズアングルなどのカメラ技術を巧みに取り入れて撮影されています。また家具が動いたり、体が不自然な角度で曲がったり、回転したりショッキングな映像が続きますが、ワイヤーやマニュピレーションによって行われています。リーガンが階段をイナバウアーで降りてくるシーンや首が360度回転するシーンなどは忘れられません。また、フリードキンはサブリミナル映像を入れ込んでいて、監督自身の狂気性も感じずにはいられませんね。
音響の恐怖
「エクソシスト」の音楽は、この映画の恐怖感を引き立てる重要な要素の一つです。映画の冒頭で流れるテーマ曲「Tubular Bells」は陰鬱で不気味な雰囲気を醸し出し、観客の不安感を強めて作品のトーンを高めています。繰り返される戦慄が不吉な予感と緊張感を演出します。他にも映画の中でさまざまな宗教的な音楽や讃美歌も取り入れられていてこれにより悪魔や霊的なテーマがより強調されています。
まとめ
このように映画「エクソシスト」は映像と音楽が見事に融合し、観ている者に深い恐怖感を与える作品となっています。悪魔憑き、悪魔祓いというジャンルの中では「唯一無二」、「最恐」と言っても過言ではないと思います。今回は映像と音楽の面からお話しましたが、制作秘話のなかにはまだまだ興味深い内容がありますし、出演者たちにまつわる無視できないような伝説やいわくなども数多くありますので、興味のある方は一度映画をご覧になり、調べてみて下さいね!