#2 それはないぜ、お義母さん

皆さん、こんにちは。お義母さんシリーズ第二回です。前回は結婚する前に初めてお義母さんと会った時のお話しでした。今回は、妊娠出産の間のお義母さんとのエピソードです。
では、どうぞ~。

順調すぎたハネムーンベビー

私の妊娠はまさに、文字通りのハネムーンベビーです。11月に結婚式を挙げ、そのひと月後にはつわりでゲロゲロしているという、ありがたい最短コースでした。もちろん、結婚したのだから、赤ちゃんが出来るのは当たり前だし、いつ出来てもいいと思っていましたが、想像以上につわりがひどくて、そして何よりも、この辛いつわりの後には恐ろしい出産が待っているのかと思ったら、ショックで怖くて、それがもっとつわりの症状を重くしていたのではないかと思います。
とにかく、仕事は休みました。立てないので。1日中船酔いしている状態です。胃が痛いし、寒気がするし、何も食べられない、何も飲めない。本当に死ぬんじゃないかって思いました。こんなにつわりが辛いってどうして誰も教えてくれなかったんだって思いました。
新婚なのに夫の食事も作れない、お弁当も作れない。情けなくて涙が出ました。

結婚後、私たちは義両親と同居する予定でしたが、前回にお話しした通り、夫のおうちはとても古いし、大きいばあちゃん(曾祖母)がまだご健在でしたので、同居は無理だろうということで、実家から5分とかからないところにアパートを借りました。内心私は、「良かった~。せめて新婚の間は誰にも干渉されず自由にできるんだ」と思ってました。予定より早まった妊娠で、新婚生活どころか自分の生活もままならず、毎日泣き暮らすことになるとは思っていませんでした。

つわり中のお義母さんの差し入れとは

夫は実家から、毎日お義母さんの手作り料理を持って帰るようになりました。それから毎日のお弁当もお義母さんが作ってくれました。正直、私はそれを嫌がるどころかありがたいと感じていました。それほどまでに本当に何も出来なかったのです。夫さえ食べてくれたら、それで良かった。だって私は動けないし、食べろって言われても本当に食べられない。そう思いながら毎日必死につわりに耐える日々。そんなある日。
ぴんぽーん
「大丈夫かーい?」
お義母さんが来てくれました。
「私はつわりって経験ないから、分からないのよ。」
「でも、赤ちゃんが元気な証拠だっていうから、辛いけど耐えるしかないわね。もう少しで安定期だから、がんばりな。これ、差し入れ。食べて。」
「ありがとうございます!」
うれしい。何か食べられるものはあるかな・・・。袋の中身を探る・・・

大根、白菜、ネギ、にんじん・・・

そうそうそう、うち農家だから
っておーいっ!!食えるかーっ!!
せめてフルーツっ!!

夫の一言に救われる

きつい、もうきつすぎる。死ぬ、死んでしまう。
そんな私を見かねた夫が、ついに「実家に帰ってみる?」と。他県に住む私の両親の実家に。

「帰る~(T_T)。帰りたい~。帰らせて~。」

その後、ひと月は実家にいました。その間土日になると夫が来てくれて様子を見に来てくれました。
上げ膳据え膳でひと月私の面倒を見てくれた母。ありがとう。
私のつわりの症状も徐々に落ち着き、年が明けてからアパートに戻り、徐々に仕事にも復帰し、出産まで無事に過ごしたのでした。

ということで、つわり中のお義母さんの差し入れの中身がアンビリーバボーだったっていうエピソードです。
こんなに言いたい放題して、そろそろお義母さんに怒られるんじゃないかしら。ということで次回はお義母さんのすごいところをご紹介しますね!お楽しみに~。