ストレンジャーシングス2:異世界の恐怖とコメディが交錯する魅力
さて、前回ストレンジャーシングスファーストシーズンについて熱く語りましたが、早くも2シーズンを一気見しましたので、さっそくその感想を忘れないうちに書いておきます。セカンドシーズンは正直、「この展開で大丈夫か⁉」と別の意味でハラハラしましたが、なんとかサードシーズンまでの布石としては十分かなと思える最終回でした。個人的にはホラーよりコメディ色を強く感じたのですが、それはそれでなかなか楽しめましたので、面白さが伝わってくれればと思います。
あらすじ
インディアナ州ホーキンスを舞台に繰り広げられる物語。1年前の恐怖から立ち直りつつある町に再び危機が迫ります。異次元「アップサイドダウン」の影響はいまだに続いており、特にウィルは幻覚や奇妙な出来事に悩まされる日々が続いています。そしてファーストシーズンの最後に行方が分からなくなっていたエルが再びみんなの前に姿を現し、仲間たちと共に新たな脅威に立ち向かう姿が描かれます。物語が進むにつれ、友情や家族のきずなが試され、キャラクターたちはさらなる成長を遂げていきます。
コメディ色が強くなったセカンドシーズン
セカンドシーズンではシリアスな展開に加えて、ちょっとしたコメディ要素も目立つように感じました。今回新たに加わった新メンバーのマックスとビリーですが、このビリーのキャラが私には笑撃的でした。彼が初めて画面に現れた瞬間、度肝を抜かれたのを今でも鮮明に覚えています。ブロンドのロン毛、ジーンズの短パン、そしてあのダンディズム漂うタフなルックス!まるで80年代の青春映画から飛び出してきたような存在感!最高にクールではあるんですが、製作者のやりすぎともいえる演出が、私にはツボでどうしても笑えてきます。
また、ダスティンとスティーブの掛け合いや、エルとホッパーの親子のような微笑ましいやり取りが、物語の緊張感を和らげ、ファーストシーズンの重苦しい雰囲気とは少し違った印象でした。
キャラ変更がすごい
セカンドシーズンではキャラクターたちの成長や変化が際立っています。特にエルは、ホッパーとの共同生活を通じて人間らしい感情を学び、怒りや孤独といったマイナスの感情だけではなく、喜びや家族愛といった新しい感情に目覚め、人間らしさを取り戻していきます。物語が進む中で、エルが自分の母親を探しに行くくだりがあります。まあ、いわゆる「家出」をして行くのですが、帰ってきたエルの格好ったら(笑)
「ちょっ、おまっ。どうした?その恰好…」みたいな仲間の反応が笑えます。
そして、忘れてはいけない人がもう一人。ファーストシーズンではイケメンキャラだったスティーブがいつの間にかボケ担当の三枚目キャラになっているではないですか。でも意外と似合ってる⁉ダスティンとの掛け合いが最高だし、子どもたちの兄貴として頼もしい一面を見せてくれて、彼の成長を感じずにはいられず、すごく新鮮かもと思いました。
ナンシーとジョナサンの恋愛進展
ナンシーとジョナサンがついにカップルとして結ばれる展開は、多くのファンが待ち望んでいたものと思います。ファーストシーズンでは、お互い素直になれず、ナンシーのスティーブとジョナサンの間で揺れ動く感情が描かれていました。セカンドシーズンでは、ジョナサンと共に真実を追い求める中で、二人のきずなが深まっていく様子が描かれています。二人の関係が進展することで、ストーリーに感情的な深みが加わり、観ているこちらも良かったな、と温かい気持ちになりました。
ウィルの災難続き
ウィルは、ファーストシーズンに続いて今回も数々の災難に見舞われます。彼が異次元の影響を受けていることで、心身ともに限界まで追いつめられる姿は見ていて辛いものがありました。物語の中で、ウィルが常に異次元の脅威と向き合わなければならない状況は、家族や友達にとっても大きな試練となります。彼の苦悩が物語の核心を担っていると同時に、彼を支える周囲の人々の愛情やきずなもまた、重要なテーマとなっているのです。
まとめ
セカンドシーズンでは、前作と比べてキャラクターの変化や成長がより一層感じられる内容となっていて、ストーリーに新たな魅力を加えています。コメディ色が強まった印象がありますが、より多様な視点から物語を楽しめるようになったのかなと思います。シリアスな展開とくすっと笑える場面とのバランスが取れた作品として仕上がっていると思いました。
セカンドシーズン最終話は、またしてもエルのパワーのおかげで事態は終息したかに思われたのですが…。さて、サードシーズンを観なくてはっ!気になるっ!