夢から覚められない恐怖!80年代ホラー「エルム街の悪夢」の魅力とは

「エルム街の悪夢」は80年代のホラー映画の中でも特に印象に残る作品です。近年、リメイク版も作られましたがオリジナル版の衝撃は今でも忘れられません。怖いもの見たさが全開だった子どものころ、友達と集まっては何度も繰り返し見てました。今回は「エルム街の悪夢」の魅力についてご紹介します。

夢の中に現れるフレディの恐怖

この映画の一番の魅力は、夢の中に現れる鋭い鉄の爪を持つ殺人鬼、「フレディ・クルーガー」の存在でしょう。彼が現実の世界ではなく、夢の中で襲ってくるという設定は、子どもを震え上がらせるのに十分な設定でした。夢という自分ではどうすることもできない状況で長い爪を持った恐ろしいやつが追いかけてくるのですから、その恐怖と言ったらとんでもないです。
狙われるのはエルム街に住むティーンたち。夢で受けたダメージが現実にも反映され、無残にも犠牲になっていくシーンが強烈です。(いつ、やつがくるのか)、(寝たらやつが来てしまう)という恐怖感を観る者の心理に植え付け、シンプルなストーリーでありながら、予測不可能な展開が映画全体に途切れない緊張感を与えています。

フレディの外見と服装

フレディの最も特徴的な服装は、赤と緑のボーダーの古びたセーター。この色の組み合わせは意図的に選ばれたもので、監督のウェス・クレイヴンによれば、人間の目に視認しにくい色の組み合わせであるため、より不快感や違和感を与える効果があるのだとか。このセーターと彼の被っているぼろぼろの中折れ帽も彼を象徴するアイテムとなっています。

アイコニックな武器

フレディの最も象徴的な武器は、右手にはめられた鉄の爪。鉄製の爪が指先から長く伸びていて、夢の中でこの爪を壁に擦れさせて「キーキー」と音を鳴らしながら現れたり、爪を見せつけて笑ったりして、強い恐怖感を与えます。

キャラクターの変化

当初はフレディは冷徹な殺人鬼として描かれていましたが、シリーズを追うごとにブラックジョークを交えるなどユーモアも持ち合わせるキャラクターへと変化していきます。ただ1作目では、ユーモラスな雰囲気はまだ出ていないので、真のフレディの恐怖が味わえると思います。
途中、コメディに走ったり、また冷徹な性格になったりといろいろ変化する悪役も珍しいのかもしれません。それも、この「フレディ・クルーガー」というキャラクターの懐の深さと言えるでしょう。

まとめ

「エルム街の悪夢」は夢の中に現れる殺人鬼という設定と、「フレディ・クルーガー」というキャラクター設計が最大の魅力ではないでしょうか。エルム街シリーズは映画だけでも9本作られています。
・エルム街の悪夢 1984年
・エルム街の悪夢2「フレディの復讐」 1985年
・エルム街の悪夢3「惨劇の館」 1987年
・エルム街の悪夢4「ザ・ドリームマスター 最後の反撃」 1988年
・エルム街の悪夢5「ザ・ドリームチャイルド」 1989年
・エルム街の悪夢「ザ・ファイナルナイトメア」 1991年
・エルム街の悪夢「ザ・リアルナイトメア」 1994年
・フレディVSジェイソン 2003年
・エルム街の悪夢(リメイク版) 2010年

是非、1作目だけでも見てみてください。フレディがきっと好きになると思います。
ちなみにジョニー・デップの映画デビュー作となっていますので、そちらの方でも楽しんでいただけると思います!