「アビゲイル」、踊り狂う小さなバンパイアと生き残りをかけたサバイバルゲーム開幕!

2024年公開のホラー映画『アビゲイル』(原題: Abigail)は、密室のアンティークな洋館を舞台に、息をもつかせぬデスサバイバルゲームが展開される一作です。本作の監督はマット・ベティネッリ=オルピンとタイラー・ジレット。主演はメリッサ・バレラ。また、本作は運転手役を務めたアンガス・クラウドの遺作でもあり、彼の独特な存在感が物語に深みを与えています。

アンティーク洋館での命懸けのゲーム

この映画は、ある犯罪者グループが、裏社会の大物の娘「アビゲイル」を身代金目的で誘拐するところから始まります。ひっそりとした場所にあるアンティークな洋館。ここで娘の父親からの連絡を待つように指示される雇われた犯罪者グループ。唯一、アビゲイルと接触を許されたジョーイは、アビゲイルと会話をするうち絆のような感覚を覚えますが、アビゲイルから憐れむような言葉を投げかけられ、不審に思います。そうこうしているうちに、仲間の一人が首を切られた状態で発見され、一同はパニックに。洋館から抜けだそうとしますが、いつの間にか玄関の入り口には頑丈なロックがされていて、逃げ出せません。アビゲイルに出入口を聞き出そうとすると、突如アビゲイルが豹変し襲い掛かってきます。なんと彼女は数世紀を生きるバンパイアだったのです!脱出不可能な洋館で決死のサバイバルゲームが開幕です!最後には勝つのは誰だ!

“リトルダンサー”の恐怖

今作でのバンパイアは、ピンクのチュチュで可憐に踊る外見は12歳の可愛い女の子なんです。その名もリトルダンサー「アビゲイル」。そりゃあ、みんな騙されちゃいますよね。映画の冒頭、白鳥の湖の曲に合わせて優雅に踊る彼女は本当に可愛らしいです。その印象が、彼女が正体をあらわにした後は一変してしまいます。目は光り、小さな口に収まりきらない恐ろしい何本もの牙をむき出しにして、その上踊りながら追いかけてくるので、映画の中の俳優さんと一緒に「わーーーっ!!!!」って叫び出してしまいそうです。まさに踊り狂うバレリーナ・バンパイア、恐るべし。

バンパイアの弱点

本作のバンパイアも、定番のにんにく、十字架、そして太陽の光りは有効みたいです。人間たちは銃ではなく杭を心臓に打つべく立ち向かわなければなりません。その姿がちょっと笑いを誘います。とはいえ、生きるか殺されるかのサバイバルゲーム。最後に勝つのはアビゲイルか?人間か?それともアビゲイルのパパ?その結末は皆さん映画をご覧になって確かめてみてくださいね!

まとめ

映画「アビゲイル」はさらっと気楽に見て楽しめるホラーだと思いました。血とかは出るんですけど、ストーリーは重くないし。アビゲイルちゃんが可愛いので、終盤はアビゲイルを全力で応援してしまいますね。というか、そうさせる展開にちゃんとなっていますので、子どもを殺すなんてかわいそうって観るのを躊躇している方は、安心して観てくださいね!