
「立春」到来、節分の思い出と変化:豆まきから恵方巻へ
今日は二十四節気における、「立春」です。
二十四節気は古代中国における太陽の動きに基づいた暦で、一年を春夏秋冬の4つの季節に分け、さらに一つの季節を6つに分けたので、4×6=24、二十四節気、というわけです。
そして、今日は立春なので、暦の上では春の始まりの日です。
とはいえ、寒い!今朝は氷点下まで気温が下がりました。今週は木曜日から寒気が南下して、週末にかけて寒いという予報でしたので、実際に春を感じるのはもう少し先になりそうですね。
そして、立春の前日を「節分」といいます。
各季節に始まりの日「四立(しりゅう)」があるので(立春、立夏、立秋、立冬)、節分は本来1年に4回あることになります。日本では、一年の始まりであるこの立春の前日の節分を、盛大に祝う風習が残っています。
私が小さいころ、1980年代~90年代あたりは、節分と言えば「豆まき」でした。一家の長の掛け声とともに、豆をそこいら中にまき散らす…。そしてまいた豆は拾って、自分の年の数だけ食べる!その意味を父や母から「鬼を追い払う、払いのける、そして福を呼び込むためだ」と教わり、もちろん鬼は見えませんが、大きな声で(ほんとに大きな声で)力いっぱい豆を投げつけていました。豆まきの後は、なんというか高揚感みたいなものがありました。豆を頂くときには、なにやら一仕事終えたような安堵と、鬼に勝ったのだという誇らしい気持ちで、落花生の殻を四苦八苦しながら剥いて食べていたなあと思い出します。
そして、現在、我が家では節分は「恵方巻を食べる」行事になりましたー。
大きな声で豆をまくもんだと思っていましたが、もはや、豆を外にまき散らすのは、ご近所さんに迷惑なような気がするし、「おにはーそと!ふくはーうち!」ってだれも言ってない気がします。みなさんはどうされているのでしょう。私個人としては小さいころのように大きな声で豆を撒きたい!とは思うものの、要するに、恥ずかしさや気おくれ感が原因でできない。代わりに商品戦略にまんまと乗っかっていようとも、「恵方巻を縁起の良い方位を向いて食べること」が無難な節分だと思うようになりました。なので、昨日もしっかりと家族で恵方巻を食べて、節分をお祝いしました。
物価の高騰で恵方巻も高かったですが、なにはともあれ無事に節分の厄除けと招福を終えました。
今年一年、楽しいことや素敵なことが一個でも多くあることを願って!