「ストレンジャー・シングス」ファーストシーズンの魅力
アメリカのテレビドラマ「ストレンジャーシングス」ファーストシーズンを観ました。前から気になっていたドラマですが、放送開始からだいぶ経ってからの初見となってしまいました。
舞台は80年代。とても懐かしい~。ノスタルジックな雰囲気とSF、ホラーが見事に融合した世界観に一気に引き込まれてしまいました。特に、登場人物のキャラクターの濃さが物語のスリリングな展開を一層引き立てているところに注目です!
熱血少年マイクと謎めいた少女エル
まず、主人公の一人マイクは友達思いのリーダー気質の少年。失踪したウィルを見つけ出すため危険を恐れずに行動していく様は、冒険映画のヒーローそのもの。その一方で心優しく感受性豊かな一面ものぞかせ、イレブン(エル)との友情の絆が深まっていく展開に見入ってしまいます。
イレブンはミステリアスな少女。超能力でものを動かす力を持っていて、彼女の過去や不思議なパワーが今後の物語の鍵を握っているようです。彼女の無垢で無邪気な表情と、影のある一面がコントラストとなり、物語に推進力を与えています。エルが大好きなワッフルを食べるシーンは最も少女らしく可愛らしいシーンとなっています。
個性的な仲間たちと家族の絆
マイクの仲間たちもそれぞれ個性的です。ルーカスは冷静で現実的、時にはマイクと対立しつつも、仲間を大事にする気持ちが人一倍強いやつ。ダスティンはユーモアたっぷりで、場の雰囲気を和ませるムードメーカー。彼がもっとも視聴者に近い距離にいる存在ではないでしょうか。視聴者は彼と共に驚き、彼と共に冒険している感覚になります。
そして、ウィルの母親であるジョイス。彼女は息子を救うために奔走し、時には狂気じみた行動に出ますが、視聴者はその強い母性に胸を打たれ、励まさずにはいられません。演じる我らがウィノナ・ライダー。年を重ねてもキュートな雰囲気が変わらないことに驚きました。今作では可愛いだけではない、強い母親の一面を見事に演じ切っています。そして忘れてはいけないのがウィルの兄のジョナサン。物静かで内気な一方で家族を守る意思がとても強く、果敢に行動していきます。彼とナンシーの微妙な距離感が視聴者をやきもきさせ、今後の展開にも目が離せません。
懐かしさと新しさが交差する物語
このドラマの見どころは80年代の映画や音楽への愛が感じられる演出の数々です。ちょうど私の世代の視聴者にとっては懐かしさが爆発です。それに加えて、「超能力」、「異世界」、「未知の生物」という謎めいたものがでてくるので、全編に渡ってコメディ色がありながらも、ホラーやミステリーの要素も核となっています。懐かしいけれど、新しい。笑えるけど、怖い。まさにストレンジャーなドラマとなっています。
今後の展開に期待が高まる
さて、今後の展開ですが。
すでにシーズン5が作られていて、これがファイナルシーズンとなるようです。
まだ、ファーストしか見てない私なりの予想になってしまうので、「どうなんだ」って感じですが。
まず、シーズン1の最後、ウィルが無事に戻ったかのように見えましたが、なにやら不穏な雰囲気がでていました。まだ何か影響が残っていそうな感じです。また、エルはどうなってしまったのか・・・。エルの行方と彼女の過去、さらには研究所の目的がどのように明かされていくのかが大きなポイントになりそうです。そして、人間関係にも注目です。個人的にはナンシーはだれとくっつくのか?が気になるところなんですが、シーズン2も一気見必至ということで、また感想を綴りたいと思います。